トロフィーに初めてキスした選手とは?
今週火曜日、「W杯」が世界89ヶ国を回って、ブラジルにやってきた。
リオ・デ・ジャネイロのマラカナン・スタジアムでカルロス・アルベルト・トーレスは金色に輝くトロフィーに口づけした。
「チアゴ・シウバがぼくと同じようにここでトロフィーにキスすることを楽しみにしているよ」
カルロス・アルベルトはぼくの連載「W杯前に知っておくべきブラジルフッチボール」でも取りあげた、ブラジル人が最も愛するセレソン――70年W杯優勝時のキャプテンである。
ぼくが彼に話を聞いたとき「今では優勝した後、トロフィーにキスをするのは当たり前になったけれど、最初にやったのはぼくだったんだよ」と自慢していたことを思いだした。
ちなみに、優勝後に初めてトロフィーを掲げてポーズをとったのは、58年大会のブラジル代表キャプテン、ベリーニである。そしてカルロス・アルベルトが口にした「チアゴ・シウバ」とは現在のブラジル代表のセンターバックだ。
このトロフィーはリオからポルト・アレグレなどブラジル全27都市を回り、来月29日に開幕戦の行われるサンパウロに戻ってくる。このトロフィーを見るためには、FIFAスポンサー、コカ・コーラの賞品を買う必要がある。
W杯まであとわずか、である。
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