『ガゼッタ』が伝える【写真:goal.com】
イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は24日、シンガポールの実業家ピーター・リム氏が、ミラン買収に新たなオファーを提示していると報じた。一方で、同クラブのバルバラ・ベルルスコーニCEOは、中国の実業家である宗慶後氏と交渉しているという。
リム氏は、アメリカ『フォーブス』が資産24億ドルと伝えているシンガポールの実業家で、これまでにリヴァプールやバレンシア、ローマ、インテルの買収話にも名前が浮上した人物だ。
以前にもリム氏は3億ユーロでミランの株式の51%取得を狙っていると報じられたが、バルバラCEOは「3億ユーロでは30%でしかない」と否定。だが『ガゼッタ』によると、今回リム氏は5億ユーロを提示しているそうだ。バルバラCEOのコメントどおりなら、株式の半分を取得できる。
さらに、リム氏は、シルヴィオ・ベルルスコーニ氏を名誉会長としてクラブに残し、アドリアーノ・ガッリアーニCEOに全権を委ねることも提案しているという。インテルを買収したエリック・トヒル会長は、マッシモ・モラッティ氏を名誉会長としてクラブに残したが、これに似た形を取るというのだ。
一方で、先日商談で中東に向かったバルバラCEOも、複数の実業家とコンタクトを取ったという。その目的はスポンサー獲得だけではないそうだ。『フォーブス』が2010年に中国一の資産家(現在は2位)とした宗氏と接触しているという。
個人資産115億ドルとされる宋氏も、リヴァプールの買収話で名前が浮上した人物だ。『ガゼッタ』によると、同氏はミランへの関心を示しており、ミランの親会社フィニンヴェストの上層部も注目しているという。
同じミラノを拠点とするインテルは、今季途中にインドネシア人のトヒル会長によって買収された。ミランにもアジア資本が加わるのだろうか。そして実現した場合、MF本田圭佑への影響はあるのだろうか。