ペップにとって初戦は様子見だったのか
ペップは言う。
「2ndレグではもう1段、2段ギアを上げることができると思う。マドリーの勝利におめでとうと言いたいが、試合はもう90分残っている」
このゲームでは60分頃にマドリーの足は止まり始め、66分にマルティネス、72分にはゲッツェ、そして74分にはミュラーが投入されるが、1点ビハインドの状況にも関わらずバイエルンはどこか無理をして攻めてはいかなかった。
カウンターを警戒してのこともあったのかもしれないが、結局のところ第2戦もあると考えてのことだろう。まだ前半90分が終わっただけなのである。
マドリーは準々決勝でドルトムントにホームでは3-0のスコアで勝利したが、アウェイでは0-2と敗北を喫している。そして合計スコアを3-2として勝ち上がった。要するにそういうことだ。
本当に「ギアをもう2段上げることができる」のなら、ペップにとってこの試合は顔合わせの意味合いも強かったのかもしれない。実際に戦ってみて初めて分ることは少なくない。
ペップ・バイエルンはまだまだ追い込まれてはいないのである。
【了】