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CLベスト4、1stレグ。マドリーに立ちはだかる“ペップとバイエルン”。二つの宿敵を叩けば、悲願のデシマへ大きな弾みに

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Ryota Harada

ロナウド&マルセロが欠場なら痛手。紙一重の勝負の鍵を握るサイドの攻防

CLベスト4、1stレグ。マドリーに立ちはだかる“ペップとバイエルン”。二つの宿敵を叩けば、悲願のデシマへ大きな弾みに
クリスティアーノ・ロナウドがハムストリング痛によって出場が微妙な状況【写真:原田亮太】

 そんなマドリーは、絶対的エースのクリスティアーノ・ロナウドがハムストリング痛によって出場が微妙な状況。16日に行われたバルセロナとのコパ・デル・レイ決勝では、ガレス・ベイルのスーパーゴールによって宿敵を下したが、グアルディオラというもう一つの宿敵との対戦でロナウド不在は大きな痛手だ。

 さらに、マルセロ、サミ・ケディラ、ヘセ・ロドリゲスがベスト8・2ndレグのドルトムント戦に続いて欠場濃厚。スターティングメンバーは、コパ・デル・レイ決勝のバルセロナ戦と同様の布陣となることが予想される。

 アリアンツ・アレーナでの2ndレグは、より一層厳しい戦いとなることが濃厚なため、今季CLで全勝を維持しているホームでの1stレグで有利な状況を作り出すことは絶対条件だ。2-0、3-0といった複数得点と無失点が理想的だが、そう簡単に出来る相手ではない。

 そこで鍵を握りそうなのがサイドの攻防だ。ベストベンバーであれば左のロナウド&マルセロ、右のベイル&カルバハルだが、彼らであれば相手のリベリ&アラバ、ロッベン&ラーム(もしくはラフィーニャ)との主導権争いを制することも可能だろう。

 しかし、前述したようにロナウドとマルセロの出場が不透明な状態となっている。この強力な左サイドが欠場となった場合は、右ウイングのベイルが左ウイングへ回り、今季途中からセンターで起用されているディ・マリアが右ウイングに、左サイドバックにはコエントランが入ることが濃厚だ。

 ディ・マリアとコエントランも素晴らしい実力者だが、ディ・マリアはより安定感のあるセンターで起用したい。さらに、紙一重が勝敗を分けそうなビッグマッチでは世界最高のロナウド&マルセロのコンビが理想的だ。

 ロナウドはこの試合への出場を想定して練習に復帰したと報じられているが、ベストなコンディションに戻っているか注目される。

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