失点に絡んだシーンはマイナも、残留への貢献に期待
後半に入っても好ファイトを見せたハノーファーの闘いに、前半と変わらず貢献し続けた酒井だが、強いて問題を指摘するとすれば68分のシーンだろうか。
酒井も必死に足を出したが、左サイドからアイクナーにクロスを入れられ、マイヤーに頭で決められてしまう。後半はアイクナーとやり合い、勝利を収めることが多かった酒井だが、唯一この場面だけは相手に軍配が上がった。
味方のポイントとの比較はあまり意味がないかもしれないが、左SBのパンダーは「2」であり、酒井は「3」となった1点の差は、おそらくこの失点に繋がってしまった場面にもあったのだろう。
それでも最終的に3-2のスコアでのハノーファーの勝利に酒井がチームの一員として貢献し続けたことに変わりはない。酒井を始めとしてハノーファーはフランクフルトのアウェイで「魂のこもった」戦いを見せた。
2連勝を飾ったチームは勝ち点を35とし順位は14位に位置するが、3試合を残して降格圏の16位ハンブルガーとは8ポイントの差となった。
次節は同じく降格を逃れようとする15位シュトゥットガルトとの対戦となる。そして酒井はまたチームの戦いに全力で貢献するに違いない。
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