「戦術のメカニズムの共通理解が図られており、良いパフォーマンスを実現できている」
――アトレティコの攻撃は、あなたのオーバーラップを起点に展開されることが多いですね。
「左サイドにはアルダ・トゥランが位置しているし、コケも流動的だが、かなりの頻度で同サイドに寄ってくる。彼らはお互いを理解し合っており、僕も2人の創造的なプレーに絡めるよう試みている。
アルダは凄まじいクオリティーを持つ選手であり、チームの攻撃は彼を中心に組み立てられるんだ。彼は世界最高の選手の一人であり、一緒にプレーできることは大きな喜びだね」
――堅守を大きな長所とするアトレティコですが、あなたが空ける後方のスペースには特に注意を払う必要がありますね。
「現在のチームは素晴らしい守備を見せている。僕がオーバーラップを仕掛けられるのは、アルダやほかのチームメートが、自分の空けたスペースを埋めてくれるという信頼があるからだ。このチームは戦術のメカニズムの共通理解がしっかりと図られており、それによって良いパフォーマンスを実現できている」
――アトレティコで、最も印象深かった試合を挙げていただけますか?
「(レアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・)ベルナベウを舞台にマドリーと戦った、昨季のコパ・デル・レイ決勝戦(延長戦の末、2-1で勝利)だね。僕たちにとっては最も美しい試合だった。彼らのホームで勝利をつかむことは、本当に困難だからね」
――あなたはフィゲレンセ時代に、レンタル移籍によってマドリーのカンテラに在籍した経験がありますね。アトレティコの永遠のライバルですが、少しでも愛着はあるのでしょうか?
「ほかのライバルと大差はないよ。僕がプレーしたのはレアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)であり、トップチームに在籍するのとは大きな違いがある。それに僕が在籍したのは、たった1年間だ。
長い間在籍していた選手と比べて、特別な思い入れがあるわけじゃない。だけどスペインでプレーする扉を開けてくれたのはマドリーだし、もちろん感謝をしているよ」