フェルナンド・トーレスの初帰還。クラブ史上最年少で主将を務めた古巣
ついに今シーズンのチャンピオンズリーグもベスト4まで絞られた。22日に行われる1stレグでは、アトレティコ・マドリーのホーム、ビセンテ・カルデロンでチェルシーと対戦する。
ウィリアムヒル社のオッズを見てみると、ホームのアトレティコに1.95倍、ドローに3.25倍、チェルシーに4.2倍とアトレティコ有利の配当となっている。一方で、決勝進出チームを予想するオッズでは、ともに1.83倍と全くの五分という配当となった。(オッズは変動する可能性あり)
両者の過去の対戦は、わずか3試合で1勝1分け1敗。直近の対戦は12-13シーズンのUEFAスーパーカップで、アトレティコがラダメル・ファルカオのハットトリックによって4-1と快勝を収めた。
そして、この試合で話題となりそうなのが“エル・ニーニョ”ことフェルナンド・トーレスのビセンテ・カルデロンへの初帰還だ。
マドリード州の都市フエンラブラダ出身のトーレスは、11歳でアトレティコの下部組織に入団。ユース時代には現サッカー解説者の玉乃淳氏ともチームメイトだった。
その後16歳でトップチームデビューを果たすと、若干19歳ながらクラブ史上最年少でキャプテンに就任。07-08シーズンにリバプールへ移籍するまでリーガ通算214試合82得点を記録した。
しかし、眩い光を放っていたアトレティコ時代とは対照的に、チェルシーでは苦難の連続。特に今シーズンはプレミアリーグで4得点、チャンピオンズリーグでも3得点と思うような結果を残せず、重要な試合ではサミュエル・エトオに先発の座を譲る機会が多くなっている。
一方でアトレティコは、トーレス移籍後のエースにセルヒオ・アグエロ、ディエゴ・フォルラン、ラダメル・ファルカオ、現在のジエゴ・コスタが歴任。いずれも得点を量産してきたが、今もトーレスはアトレティコのファンであることを公言し、アトレティコにとってトーレスは特別な存在であり続けている。
トーレスが先発でも途中出場でも、かつてのホームに戻るときにはサポーターから暖かな拍手で出迎えられることだろう。