先発メンバーの選択に疑問。この敗戦からモイーズ監督は学べるか
補強の次に大事なのはモイーズ監督が適切な先発メンバーを選べるようにすることだ。的確だったロベルト・マルティネス監督に対し、ユナイテッドはセンターフォワード、右ウイング、右サイドバック、左センターバックの選択に疑問が残るものだった。
特にルーニー。来季からの主将候補であることに加え超大型の契約延長を結んでいることからも負傷や出場停止以外では外せないのかもしれない。しかし、明らかにコンディションが悪いのであればベンチからスタートさせる選択もするべきではないだろうか。
欠場中に先発したハビエル・エルナンデスの出来が悪かったのならともかく、良いパフォーマンスを見せていただけに悔やまれる。
ここ数週間は、バイエルン・ミュンヘン戦を含めてパフォーマンスに向上の兆しが見られたユナイテッドだったが、この試合では以前の悪い状況に戻ってしまっていた。
特に守備力が高くカウンターの上手いチームに対してアイデアやリズムに変化がなく、窮屈な攻撃に終始することが多いだけに、補強やモイーズ監督自身が学ぶことで戦術の幅を広げなければならないだろう。
この敗戦で来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得の可能性は完全に消滅したが、残り4試合は来シーズンからの巻き返しへとつながるパフォーマンスに期待したい。
【了】
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