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トッテナム“希望の光”エリクセン。苦難を乗り越えた若きスターは“130億円男”ベイルの穴を埋めることができるか?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Junichi Ebisawa

順調ではなかったトッテナムでのシーズン序盤も最近4戦4得点3アシスト

 アヤックスでの輝かしい3シーズンを経て少年から大人の男の顔に成長したエリクセンは、今シーズンの夏の移籍期限直前に1188万ポンド(約20億4200万円)という移籍金でトッテナムに引き抜かれた。

 正直なところ、エリクセンのトッテナムでの活躍にはかなり期待していた。ビラス=ボアス監督の下、ソルダードやラメラ、パウリーニョ、サンドロといったワールドクラスの選手たちの中で類い稀なゲームメイク能力を発揮してくれるのではないかと。

 しかし現実は厳しかった。加入後すぐに先発メンバーで起用されるも消極的なパフォーマンスに終始し、インパクトを残せないまま負傷離脱。その間にビラス=ボアス監督は解任されてしまった。

 それでも負傷からの復帰とともにティム・シャーウッドがコーチから監督に昇格すると、マンチェスター・ユナイテッド戦では1ゴール1アシストを記録するなど徐々に好パフォーマンスを発揮。

 一時は先発から外れる時期もあったが、現在は主に左サイドで起用され最近4試合で4ゴール3アシストを記録している。

 サウサンプトン戦では2点のビハインドから同点に追いつく2ゴールを挙げ、ロスタイムにギルフィ・シグルズソンの逆転ゴールをアシスト。ウェスト・ブロム戦では、今度は自身がロスタイムに同点ゴールを挙げる活躍を見せた。

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