FC東京側サポーターも見逃せない一戦
完売の背景にあるのは、やはり今節の対戦相手がセレッソ大阪であることだろう。日本代表の柿谷曜一朗や山口蛍、日本代表候補選手である南野拓実といった若手の人気を強く支えていると言われる「セレ女」、最近では、今年加入した超大物外国人ストライカー・フォルランのファンである「フォル男」なる用語も生まれており、こうした相乗効果から「セレッソ特需」が生まれつつある。週末での関東でのゲームということもあり、サッカーファンからの注目度が高くなっている模様だ。
さらにホームチームのFC東京側のサポーターとしても、この試合は見逃せない理由がある。今年からセレッソ大阪の指揮を執っているのは、昨年までチームを率いていたポポヴィッチ監督だからである。同じく、昨年までFC東京に在籍していた長谷川アーリアジャスールもセレッソに移籍しており、この二人を味スタに迎え撃つ一戦とも言えるのだ。
昨年のJ2リーグでは、遠藤保仁、今野泰幸といった現役日本代表選手を見ようと、ガンバ大阪戦とのホームゲームで、前売りの時点で完売が相次ぎ、最多観客者数を更新するクラブが続出した。昨年のJ2での「ガンバ特需」に続き、今年はJ1で「セレッソ特需」が起きていると言って間違いなさそうだ。
【了】