歴代3位のタイトル保持数、いずれは1位に
気付けば1984年8月生まれのシュバインシュタイガーも今年30歳の年齢を迎えることとなるが、そこにベテランの風情は漂ってはいない。まだまだ勢い盛んなヤンチャ坊主、といった気風がする。
そこがイギリスのタブロイド紙の火種となったのかもしれないが、それは決してサッカー選手として未熟、ということではない。歴代3位のタイトル数を獲得してなお勝利への情熱を失っていない、ということだ。
現在シュバインシュタイガーがバイエルンと交わす契約は2016年夏までとなっている。ペップ・グアルディオラがバイエルンと交わす契約は16年6月までである。そのことを考えれば、シュバインシュタイガーがペップ・バイエルンの中核としてショル、カーンの持つタイトル獲得数を抜くのも間もなくと見て差し支えないだろう。
シュバインシュタイガーの先制弾を皮切りに、32分クロース、50分ミュラー、78分マンジュキッチ、そしてアディショナルタイムにゲッツェが止めを指し、5-1のトータルスコアでバイエルンはカイザースラウテルンを下す。そして迎えるベルリンでの決勝では、またもドルトムントと雌雄を決することとなった。
2季連続の3冠というとてつもない偉業へと向かうペップ・バイエルンの戦いの中で、シュバインシュタイガーはバイエルンの歴史へとさらなる名を刻み続けていくことだろう。
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