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アジア 11年前

5年連続決勝進出。ACLで韓国勢がJクラブよりも結果を出せる理由

text by 呉承鎬

ACL出場で増やされる補強資金、過去の実績、豊富なカップ戦の経験から生まれる自信

「実際、今年ACLに出場できなかった水原三星は投資額を減らしたし、全北現代や蔚山は増やした。つまりACLに出場するクラブは、補強がうまくいくというわけです。毎年ACLに出場するKリーグのクラブが似通ってくる理由も、そんなところにもあると思います」

 ACL出場と投資額の増加という好循環によって、クラブに生まれるのは結果という自信だ。

「これまでKリーグのクラブはACLで優秀な結果を残してきました。中国リーグがまだ弱かった時期、JリーグがACLに関心のなかった時期から、浦項、城南、全北現代などは優勝してきました。Kリーグ勢は優勝を経験したクラブが多いから、ACLに自信を持っています。この大会は自分たちが一番実績を持っているという自負ですね」

 ACLにかける切実さ、補強の好循環、そして過去の実績から生まれる自信。Kリーグ勢がACLに強いワケを分析するソン記者は、さらに一つ付け加える。

「韓国のクラブは、リーグ戦に比べてカップ戦を勝ち抜く戦術に長けています。守備主体でロングボールを放り込むサッカーなども、その一つ。試合自体はつまらないが、短期間に結果を出すサッカーを相対的に得意としています。それは過去のワールドカップの結果にも表れているといえます。

 カップ戦を得意としているのは、選手たちが学生時代からカップ戦を数多く経験してきたから。最近は中高生もリーグ戦を行なっていますが、ほんの5年前まで学生の大会はすべてカップ戦でした。つまり現在Kリーグでプレーする選手たちは、カップ戦とともに成長してきた選手たちなのです。どうしたら勝ち抜くことができるかをよく理解しているというわけです」

 ACLで毎年のように結果を出しているKリーグ勢。今年もグループリーグを突破し、6年連続で決勝の舞台に立つのだろうか。6年ぶりの優勝を目指すJリーグ勢にとって、Kリーグ勢が最大の障壁になることは間違いなさそうだ。

【了】

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