低評価は2失点目への関与か
1-4の惨敗の中にあって清武は、90分を通して安定したパフォーマンスを続けた。攻守に渡ってチームの戦いに貢献する。中盤の底からのビルドアップ、サイドへの展開、自陣深くに戻ってのディフェンス…ピッチを所狭しと駆け抜けた。
それでなおBildが「5」としたのは、清武が2失点目に少なからず関与したためだと思われる。22分、グスタボのプレスに屈したフランツがボールを失い、ペリシッチは左足から鮮やかなループを描いた。ニュルンベルクは2失点目を喫する。
ボールを奪われたフランツにバックパスを送ったのは清武だった。もちろん失点の責任は清武だけにあるのではないが、Bildの人間には良い印象を与えなかったのかもしれない。
第30節を終えての順位表は、13位ハノーファー勝ち点32、14位フライブルク勝ち点32、15位シュトゥットガルト勝ち点28、16位ハンブルガーSV勝ち点27、17位ニュルンベルク勝ち点26、18位ブラウンシュバイク勝ち点25、となっており、順位については前節から引き続き変動はない。
ニュルンベルクは苦しい状況が続いているが、降格圏外の15位シュトゥットガルトとは勝ち点差で2ポイントしか離れておらず、2部3位との入れ替え戦へと回る16位ハンブルガーSVとの差はたった1ポイントである。
この先、レバークーゼン、マインツ、ハノーファー、シャルケとのゲームが待ち受けているが、ハノーファー以外の3チームを相手に1ポイントでも勝ち点を得ることが出来るかが、ニュルンベルクの1部残留を掴み取る上でのカギとなりそうだ。そしてハノーファー戦は残留を掛けた決戦となるだろう。
残留争いの行方は最終節の最後の最後まで、分らないところである。
【了】
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