守備から攻撃への切り替え
守備面と攻撃への切り替えを表すデータとして3つ用意した。
・ボール奪取ライン(メートル)
ボール奪取位置を平均化し、自陣ゴールからの距離を測った数値だ。最も高い位置でボールを奪えているのが町田、最も低いのが盛岡となっている。
・ボール奪取からシュートに至った割合(%)
ボールを奪ってから同じ攻撃内でシュートに至った割合を表している。
・ボール奪取からシュートまでの平均時間(秒)
ボールを奪ってからシュートに至った攻撃の平均時間を表している。最も短い時間なのが藤枝、最も長いのが秋田となっている。
これらのデータを見てまず気になったのは鳥取だ。平均よりも高い位置でボールを奪えているが、同攻撃内でシュートに至ったのはわずか4.5%でリーグ最下位となっている。平均得点1以下という課題の一つの要因として、奪ってからシュートに至るまでの流れに問題があると思われる。
もう1チーム、相模原のデータを見てみると、シュートへの割合、平均時間で町田、金沢といった上位陣に肩を並べているにも関わらず、順位としては下位グループに属している。4節までの相模原のデータはそこまで良い数値ではなかったのだが、前節の秋田戦で相手のパスワークを遮断した後にシュートへ運ぶシーンを何度も演出。
この結果により平均値が上昇した。高原という軸となるFWを獲得しただけに、ボールの奪いどころを定め、攻守の切り替えがかみ合えば、今後上位へ進出するかもしれない。
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