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「パートナーの存在は気を散らす混乱のもと」。イングランド代表主将は、妻をW杯に帯同せぬと明言

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

「大会中に選手たちのパートナーの存在は気を散らす混乱のもと」

 イングランドのロイ・ホジソン監督は選手たちがW杯に恋人や妻を帯同させることに寛容的だが、ジェラードは大会中、プレーに集中するため精神面や肉体面において家族を養うのは困難であると感じているという。

「家族と会う時間は試合翌日のオフだし、その日は選手が一番疲れている時だ。最後に回したいのは3人の娘たちに引きずり回されること。それは彼女たちのせいではないし、僕はそれを6~8週間犠牲にしなければならないが、プレーの助けにはなると思う」

「僕が思うに、大会中に選手たちのパートナーの存在は気を散らす混乱のもとだった。だから2010年のW杯では、南アフリカに家族を連れて行かなかったし、僕は自分のプレーに集中することができた。スカイプで毎日連絡が取れればいい。僕は2010年W杯の時、助かったと感じたし、だから僕はブラジルでも同じようにする」

 33歳のジェラードは、2006年ドイツ大会で代表チームが不振だった理由の一つにパートナーの存在があったとみており、2010年南アフリカ大会で自身がイングランド代表において最優秀選手に上げられたのは家族を連れて行かなかったことが起因したという。

 大会中はこうした視点から各代表選手たちの動向を見るのも一つの楽しみとなるかもしれない。

【了】

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