クラブの危機を脱すべく開始された募金活動
3月30日に行われたJ2第5節。ホームグラウンドである正田醤油スタジアム群馬でカターレ富山と対戦したザスパクサツ群馬は2-0で勝利を収めた。
この勝利で3月の5試合を3勝2敗の勝ち点9、5位という順位で終えた。昨シーズン20位であったことを考えれば、上々のスタートと言えるだろう。また、ホーム2試合で2勝というのも素晴らしい結果である。
就任2年目の秋葉忠弘監督の下、着々とチームは進歩をしている。ただ、シーズンが進むにつれ、スカウティングも進んでいくであろう。ここから「歩みを止めずに」(秋葉監督)進歩を続けていけるかが大切になる。
この試合の行われる前。スタジアムの外ではベンチ外になった選手やアカデミーに所属する選手たちが募金箱を持って、募金のお願いをしていた。これはホーム開幕戦となった東京ヴェルディ戦でも見られた光景だ。
ザスパクサツ群馬は3月7日に「ザスパクサツ群馬 支援募金活動実施 ご協力のお願い」というタイトルで「平成26年1月決算での債務超過見込額の約6000万円の解消と本年度の黒字に6月までに確たる目途をつけなくては」「クラブライセンスの剥奪及び、Jリーグからの退会を余儀なくされること」を発表した。
また、開幕1週間前の2月24日には植木繁晴代表取締役ゼネラルマネージャー、武尾誠取締役会長の辞任と都丸晃氏が代表取締役社長に、菅原宏氏が取締役(肩書はクラブライセンス対策本部長)に就任した。
募金によって集まった総額は3月30日までで10,567,844円にもなる。群馬のサポーターのみならず、全国から募金が集まっているようだ。
しかし、富山戦でサポーターに尋ねると「本当にクラブに自分たちで何とかしようという気持ちはあるのか」という声が少なからず聞かれた。いくつかの事例を見ながら、サポーターの声を検証していきたい。