リーグ戦残り5戦全勝が絶対条件。香川には格好のアピールの場
一方、マンオブザマッチの活躍を見せたバイエルンのオランダ代表MFロッベンは試合を次のように振り返っている。
「相手が先制したから難しい試合だったけど、結果的に3-1にできたのは非常に良かった。先制された後、すぐに同点に追いついたのは大きかった。あれが僕らの目を覚まさせた。
後半最初の10分は酷かったし、チーム全体のプレーが遅かった。ああいうプレーをCLですれば痛手を受けてしまう。それが失点に繋がってしまったけど、あれが僕らの目を覚まし、3ゴールを決めた。監督は同点にした後に選手を交替したけど、僕らは攻撃がしたかった。
相手はカウンターを狙っていたし、相手の攻撃陣は速くて危険だったから気を付けなくてはいけなかった。前半は僕らが試合を支配していたと思うし、後半最初の10分はプレーが悪くなって失点したけど、運よく持ち直して試合の流れを変える事ができた」
スカイスポーツのアダム・ベイト記者の述べる通り、前日に行われたCLチェルシー対パリ・サンジェルマン戦(チェルシーが2-0で勝利し4強進出)で卓越した戦術を用い、劇的なパフォーマンスを見せたチェルシーのモウリーニョとは対照的な指揮を執ったモイーズ。
今季無冠が決定したことでモイーズへの風当たりは一層強くなることが予想されるが、リーグ戦残り5試合を全勝で乗り切ることがシーズンを良い形で終えるための絶対条件となる。
一方、対バイエルン無敗記録に土をつけてしまった香川にとっても、残り5試合は来季に向けた格好のアピールの場となる。対戦相手は中堅以下のチームとなるだけに、リーグ戦で記録している連続アシスト記録を伸ばすなど、個人的に結果を出すことが大きな課題となる。
20日に行われる次戦のエバートンは現在5位と波に乗る相手なだけに、香川もチームに大きく貢献し、自身の定位置確保につなげたいところだ。
【了】
関連リンク
フットボールサミット第13回 香川真司取扱説明書 KAGAWAの活きる道
本田圭佑と香川真司 日本代表の核となる二つの個性
サッカー好きほど知らない戦術の常識