大衆紙は総じて香川に対して厳しく批評
マンチェスター・イブニング・ニューズ(地方紙)=6点(平均点):取り消されたバレンシアのゴールに繋がるビルドアップでは美しい足さばきを見せた。バイエルンが乱れた際にユナイテッドの攻撃陣の中で脅威になった一人。ユナイテッドが貴重な3対2の状況を作った際(75分)、低く精確なクロスはもう少しでノイアーを脅かすところだったが、ボアテングに当たった。その数秒後、1-3となりゲームオーバーとなった。彼に責任を押し付けるのは残酷だが、そうした決定力が微妙な差だった。
メール(全国大衆紙)=6点(平均点):活発に動いたコンパクトな中盤の一部となり、彼本来のプレーではなかったが全力を尽くした。
ミラー(全国大衆紙)=6点(平均点):エブラと共に2人でロッベンを止めなければならなかった。攻撃参加はほとんどなかった。
スター(全国大衆紙)=6点(平均点):マタ不在で大きなチャンスを与えられたが、定位置確保アピールには不十分だった。彼の好機はロングシュート1本とドリブルから上げた右サイドからのクロスのみだったが不十分だった。
テレグラフ(全国一般紙)=8点(高評価):DFビディッチ、FWウェルベックと並びチーム最高点タイ
「今季モイズに信頼されることはあまりなかったが、日本人MFは最近、好調なプレーを見せており、今回は切れの良いパスと機敏な動きで今季最高のパフォーマンスを見せた」
香川に対しては高評価も付けられたが、大衆紙は総じて平均点を付け、厳しく批評した。
12日に予定していたハル戦は相手がFA杯準決勝に進出したことで延期となったため、ユナイテッドの次なる試合は20日に敵地で行われるエバートン戦となる。今季無冠の決まったユナイテッドに残された目標は、リーグ戦残り5試合を全勝で乗り切り、少しでも来季CL出場権獲得圏内4位への望みをつなぐことになる。一方で、この10日間の調整期間は香川にとっても重要なアピールの場となりそうだ。
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