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ペップ・バイエルンは未だ進化の途上。マンUとの対戦で示した“バルサ超え”への道程

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

平面的だけでなく、空間的にも相手を支配

ペップ・バイエルンは未だ進化の途上。マンUとの対戦で示した“バルサ超え”への道程
バイエルンが準決勝へと駒を進めることとなった【写真:原田亮太】

 結局この試合を3-1のスコアで終え、2戦合計を4-2としたバイエルンが準決勝へと駒を進めることとなった。ミュンヘンの地での対マンチェスター・ユナイテッド戦を終えて、バイエルンはボール支配率を63%とする。バイエルンの数値としては物足りなく感じるが、やはりロングボールを多用した結果と言えるだろう。

 ペップ・バイエルンはかつてのペップ・バルサを超える存在になりつつある。ショートパスを繋ぎ、平面的に相手を支配するだけでなく、ロングボールも効果的に用いながら、空間的にも相手を支配しようとする。ロングボールを組み込みながらも、支配率を高めていく。ペップ・バイエルンは、そうした進化の途上にあるのではないだろうか。

 そしてこの試合はバイエルンの勝負強さを示した一戦でもあった。相手に先制を許しながら、すぐさま点を奪い返す。

 勝負強さがまた、進化を加速させていくのである。

【了】

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