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ペップ・バイエルンは未だ進化の途上。マンUとの対戦で示した“バルサ超え”への道程

欧州チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、バイエルン・ミュンヘンはホームに香川真司所属のマンチェスター・ユナイテッドを迎えた。ペップ・バイエルンが今なお進化の途上にあることを示す一戦だった。

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

マンチェスターUは第1戦同様、8人でブロックを形成

 ペップ・バイエルンが今なお進化の途上にあることを示す一戦だった。

 2014年4月9日、欧州チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、バイエルン・ミュンヘンはホームのアリアンツ・アレナに香川真司所属のマンチェスター・ユナイテッドを迎えた。

 マンチェスターの地での激闘を1-1のスコアで折り返しているバイエルンは、アウェイゴールを奪ったことによってこの試合を0-0のまま終えても準決勝への進出は決まる。つまり、マンチェスター・ユナイテッドはゴールを奪わない限り敗北となってしまう状況である。

 そのこともあってか、モイーズはルーニーとウェルベックのツー・トップに、MFを左から香川、キャリック、フレッチャー、バレンシア、最終ラインに左SBエブラ、CBはビディッチとスモーリング、右SBジョーンズ、そしてGKはデ・ヘアと、若干左サイドを攻撃的な布陣として開始当初からゲームに臨んだ。

 対するバイエルンは、GKノイアー、右SBラーム、CBにボアテングとダンテ、左SBアラバに加えて、クロース、ミュラー、ゲッツェの中盤、左リベリーと右ロッベンの両翼、そしてワントップにマンジュキッチである。

 マンチェスター・ユナイテッドは、点を取らなければならないことを意識したのか、完全なベタ引きではなかったものの、それでも8人でブロックを形成しルーニーとウェルベックが構えるところは、第1戦と同様だった。

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