「早くグランドに出てやりたい」
2013年Jリーグベストヤングプレーヤー賞受賞、ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランが加入した2014年新生・セレッソ大阪でのレギュラー確保、そして3月のU-19日本代表対U-21日本代表のガチンコ勝負での1ゴール1アシストの大活躍と、瞬く間に日本トップへの階段を駆け上がってきた19歳のニュースター・南野拓実。
2014年ブラジルW杯出場を本気で狙っている若武者が、4月7~9日のザックジャパン千葉合宿に招集されたのは、ある意味、想定内の出来事だったのかもしれない。
「僕がW杯を初めて見たのは98年。フランスとかめっちゃ見てました。A代表に選ばれてW杯に出るっていうのはずっと前から夢に描いてきたこと。今回A代表の呼んでもらえたんで、短い時間だけど自分の持ってるものを100%出すだけだし、そこで見えてくるものがあると思う。初招集出し、それに尽きると思います」と彼は合流前日の6日の柏レイソル戦後に語っていた。
このゲームで負傷した右足首の状態が懸念されたが、本人は「大丈夫です」と断言。合宿でのプレーは問題ないと見られた。
ところが初日の7日、南野の姿はピッチになかった。右足首の状態を心配したザッケローニ監督が大事を取って別メニュー調整するように指示したのだ。
「自分的にはやりたかったんですけど、大事をとってということです。明日からは大丈夫です。最終日の練習試合も今のところは全然問題ありません。今日はミーティングで攻撃と守備のチームの約束事をざっくりと整理した感じでした。
頭では理解したというか、聞いて整理している段階なんで、早くグランドに出てやりたいなっていう気持ちが強いです。最終日の試合が勝負やと思いますし、そこで自分を表現できたらいいなと。そのためにいい準備をしていきたいです」と貴重な1日を棒に振った彼ははやる気持ちを抑えられないようだった。