アウクスブルク戦の先発メンバーが証明する「生死を掛けた一戦」
ペップ・グアルディオラからすれば、些細な敗北なのだろう。
アウクスブルクでの敗戦のあと、ペップは言う。SportBild電子版が伝える。
「水曜日は、死ぬか生きるか、ひとつのフィナーレなんだ。我々は何かをなさなくてはならない。今日が重要だったなら、フィリップ(・ラーム)、フランク(・リベリー)、そしてアリエン(・ロッベン)もここにいたのだが」
2014年4月5日、ブンデスリーガ第29節、ペップ・グアルディオラはアウクスブルクとのアウェイで、来たる欧州CLベスト8・2ndレグ、マンチェスター・ユナイテッド戦をはっきりと意識したメンバー編成を行なった。
19歳サラヒ、18歳ホイビェルグ、19歳バイザーが先発に名を連ね、ラーム、リベリー、ロッベンはベンチにすら入らなかった。そしてバイエルンはFCアウクスブルクに対して0-1のスコアで敗戦を喫してしまう。
ドイツ王者の今季ブンデスリーガ初となる敗戦は、様々な反応を呼んだ。フランクフルトのアルミン・フェー監督が「リーガのために同意できない」と言えば、シャルケのスポーツ・ディレクター、ホルスト・ヘルトは「全くもって良いやり方ではない」と言う。
一方でマインツのトーマス・トゥヘル監督のように「それは私の問題ではない。私にとっては全くどうでもいいことだ」と言う者もいる。
「バイエルンにベストイレブンは存在しない」とは言え、アウクスブルク戦でのやり方は露骨とも言えたが、ペップにして見れば、それだけマンチェスター・ユナイテッド戦は重要なものなのだろう。重要、と言う言葉はあまりに軽々しい。冒頭のペップの言葉を借りれば、生死を掛けた一戦なのだ。