欧州における3番目の主要大会
ネーションズリーグ設立の経緯は、親善試合が真剣勝負の場として機能していないとの意見が相次いだためで、FIFAワールドカップ、UEFA欧州選手権に次いで、欧州における3番目の主要大会として代表戦の競技力向上を目的としている。同大会では欧州選手権本大会への出場権が4枠発生する。
偶数年開始で2年に1度行われるネーションズリーグでは、加盟54協会がUEFAランキングに基づきA~Dリーグに12~14チームずつ分けられ、強豪国がAリーグ、弱小国がDリーグに入る。各リーグがさらに3~4チームずつのミニリーグに分けられ、9~12月にかけてホーム&アウェー方式で試合が総当たりで行われる。
ミニリーグの勝者4チームが各リーグのプレーオフに進出し、各リーグの勝者が欧州選手権への出場権を獲得する。つまり、中堅国や弱小国にも本大会への切符が確約されることになる。なお、同大会設立に伴い、欧州選手権予選は従来の9月から半年遅れた3月から開始される予定。
このほか、TV放映権やスポンサー契約は欧州チャンピオンズリーグと同じ方式で組まれることとなるため、UEFAだけでなく各国代表チームにとっても大幅な収益増加が見込まれる。
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