負傷者続出のドルトムント。守護神ヴァイデンフェラーも欠場へ
意外に低い数字になっているが、この2敗は92-93と93-94の2シーズンのもの。92-93シーズンの事例ではシュツットガルト対リーズにおいて、初戦はホームのシュツットガルトが3-0で勝利しながら、2ndレグでは1-4で敗戦。
通常であればアウェーゴールでシュツットガルトの勝ち抜けとなるが、2ndレグで外国籍選手を1人多く起用する違反を犯したため再試合を実施。リーズが2-1で制した。
93-94シーズンは、北アイルランドのリンフィールドがデンマークのFCコペンハーゲンを相手に初戦3-0で勝利しながらも、2ndレグ0-4で敗戦。2戦合計3-4で敗退した事例だ。
ウィリアムヒル社のオッズを見てみよう。この2ndレグのオッズでは、ドルトムントに3.3倍、ドローに3.3倍、マドリーに2.2倍で、ややマドリー寄りという程度の配当となっている。
しかし、ベスト4勝ち抜けチームを予想するオッズでは、マドリーに1.01倍で、ドルトムントに21倍と、圧倒的にマドリー有利の配当となった。
そんなドルトムントは、1stレグは累積警告で出場停止となっていたロベルト・レヴァンドフスキが復帰。昨シーズンのベスト4では、ホームで4得点を挙げたエースの復帰は心強い。
しかし、主力に負傷者続出中という状態にあって、またしても負傷者が増えてしまった。GKのロマン・ヴァイデンフェラーがマドリーとの1stレグで腕の関節を痛めてしまった。
奇跡の逆転には1失点も許されない状況だけに、守護神不在は痛い。代役にはオーストラリア代表ミチェル・ランゲラク起用される見通しだ。
さらに、主将のセバスティアン・ケールは累積警告によって出場停止。ボランチの代役にはミロシュ・ヨイッチの起用が有力だ。5日のヴォルフスブルク戦では、0-1とビハインドの後半開始から投入され、精力的なプレーで逆転勝利に貢献した。
ベスト4への勝ち抜けは厳しい状況ながら、昨シーズン同様のプライドを示すようなパフォーマンスに期待したい。