ビッグゲームで得点量産のエトー。負傷からの回復具合は?
ウィリアムヒル社のオッズを見てみると、2ndレグはチェルシーに1.85倍、ドローに3.3倍、PSGに4.5倍と、チェルシー有利の配当となっている。
しかし、ベスト4進出チームを予想するオッズでは、チェルシーに3.50倍、PSGに1.28倍と、PSGの勝ち抜けを予想する配当となった。
とはいえ、今シーズンのチェルシーはホームとアウェーでは全く別のチームと言って良いほどの成績を残している。プレミアリーグでのホーム戦では15勝2分でリーグトップとなる勝ち点47を記録。さらに42得点9失点で得失点差33と圧倒的な強さを見せつけている。
一方でアウェー戦となると7勝4分け5敗でリーグ6位の勝ち点25。さらに、23得点15失点。得失点差は8で、ホームの約4分の1と大きな差がついている。
その証拠に、アストン・ヴィラとクリスタル・パレスという下位チームにアウェーで0-1と敗れながら、ホームではアーセナルに6-0と圧巻のゴールショーを演じている。
さらに、チェルシーはホームでフランスのチームと過去5試合対戦して1失点しか許していない。90分でベスト4への逆転勝ち抜けを決めるためには最低でも2-0での勝利が必要となるが、決して難しいミッションではないだろう。アウェーゴールを生かすためにも、何としても先制点を決めたい。
そのためには、サミュエル・エトーの出場が鍵を握っている。33歳となるエトーは、リーグ8得点、CL3得点と、以前ほどの得点力は無くなりつつある。
それでもリバプール(ホーム2-1)、マンチェスター・シティ(アウェー1-0)、マンチェスター・ユナイテッド(ホーム3-1)、アーセナル(ホーム6-0)、トットナム(ホーム4-0)、エヴァートン(ホーム1-0)と上位を争うチームに勝利した試合で先発起用。そして、全8得点中6得点をこれらの試合で挙げている。
さらに、CLではグループステージのホーム・シャルケ戦で2得点、ベスト16のホームでの2ndレグ・ガラタサライ戦で1得点を記録。そう、ほとんどのゴールがチームにとって厳しい戦いとなる試合を勝利へと導く得点となっているのだ。
それだけに、ハムストリングの負傷からの回復具合はジョゼ・モウリーニョ監督も気が気ではないだろう。