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抗議ひとつでPKがなしに。イングランドで主審が前代未聞の判定取り消し

抗議を受けるなり2つの判定を取り消しに

 前半32分、主審はシェフィールドUのDFキーロン・フリーマンがペナルティエリア内でブレントフォードのFWマルチェロ・トロッタを倒したとしてPKの判定を下し、フリーマンにレッドカードを提示したが、シェフィールド・ユナイテッドから抗議を受けるなり線審に駆け寄り、2つの判定を取り消した。

 直後、今度はブレントフォードから猛抗議を受けたが、試合はドロップボールで再開された。

 試合後、ブレントフォードのマーク・ウォーバートン監督は「今までの人生であんな判定は見た事が無い。普通なら少し時間をおき、線審と話した上で判定を下すはずだが、レッドカードをだし、PKを与えてから急にドロップボールに判定を覆した。完全におかしい」と憤慨すると、判定に助けられたシェフィールド・ユナイテッドのナイジェル・クラフ監督は「判定を間違えたが直した。度胸がいる決断で称賛に値する」と、対照的なコメントを発した。

 ブレントフォードは自動昇格圏内の2位につけており、消化試合を一つ残して首位ウォルバーハンプトンと勝ち点6差、3位レイトン・オリエントと同5差となっている。シェフィールド・ユナイテッドは11位で、3位から6位によって争われる昇格プレーオフ進出が絶望的となっている。

【了】

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