「メッシも右でプレーしていた」
――ここ2試合、本田のプレーは確実によくなって来ている。“右サイドでプレーすることは、彼の将来のために役に立つ”と言ったが、どういうことでしょうか?
「そんなことを言ったのは覚えていない。将来については話していない。彼はあそこ(右攻撃的MF)でプレーできると言った。彼の未来はミランにある。今とてもいいプレーをしている。いつも言っているように、あのポジションでプレーできる。より向上している。
ただ時間の問題だけだった。これから更に成長できると思う。もう攻守のバランスもつかめている。この前の試合では、とても重要なカカーへのアシストもした。彼は決定的なプレーができる。
素晴らしいキックを持っているし、視野も広い。イタリアのサッカーがわかってきたし、だんだんチームメイトたちとも呼吸があっていく。彼の進化には驚いてはいない」
――右サイドで起用を続けるのでしょうか?
「右サイドではない。ともかく、彼はそこからスタートする。あとは自由にスペースを見つけるだろう。理論的に右から始めるが、メッシも右でプレーしていた。だから問題ないと思う。
メッシはそこからアシストしたりする。選手のクオリティーが高ければ、3人の司令塔が攻撃を探し求め、攻撃の起点となり、決定機を作る。守備をするときに、そこのポジションに戻るが、攻撃では自由なんだ」
本田の右サイドでの起用法については、セードルフ監督は秘密を打ち明けた。守備を必要な時間帯で右サイドに戻り、相手の左サイドをしっかりとケアすることが約束事であり、攻撃面では選手のアイデアと即興性に委ねるというのが、セードルフの戦術だという。
カカー、本田、ターラブのトップ下3人の連動性が高まれば高まるほど、ミランのチーム状態は上向きになるはずだ。
【了】
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