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大低迷のマンU、復活のための補強戦略を読む。170億円もの投資先と香川の未来は?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

エルナンデス、ファン・ペルシーは放出がベスト。ルーニーをCFに

 最後はFW。ウェイン・ルーニー、ロビン・ファン・ペルシー、ダニー・ウェルベック、ハビエル・エルナンデスの4選手のうち、エルナンデスの移籍は濃厚となっている。

 ファーガソン時代から得点能力の高さを示してきながらも冷遇され、今シーズンはリーグ戦の先発がわずか4試合。25歳という年齢からも、来シーズンはエースとして活躍出来るクラブへ移籍した方が本人のためだ。

 さらに、ファン・ペルシーも放出するのがベストだろう。移籍2年目の今シーズンは負傷離脱を繰り返すという本来の特徴を発揮。出場した試合でも覇気のないプレーに終始することが多かった。

 そして、エルナンデスとファン・ペルシーを放出すれば、ある程度の移籍金収入が見込めるため、新戦力の獲得資金にも回せる。

 そこで、バイエルンのマリオ・マンジュキッチを獲得したい。バイエルンがドルトムントのロベルト・レヴァンドフスキを獲得したことに不満を持っていることが伝えられているため、獲得出来る可能性は高いだろう。高さと強さと献身性を持ったマンジュキッチならモイーズ監督にもフィットするはずだ。

 ただ、複数のクラブが興味を示しているため争奪戦を制することは容易ではない。さらに市場価格が2650万ポンド(約45億6000万円)と高額のため、エルナンデスとファン・ペルシーを出来る限り高値で売ることが出来るかが鍵となりそうだ。

 来季期待したいのは、センターFWにルーニー、2列目に左からヤヌザイ、香川、マタというスタメンだ。この4人を後方からクロースが操れば、モイーズ監督であっても流動的で創造性溢れる攻撃が可能となるはずだ。

 何より、19年まで週給30万ポンド(約5000万円)という巨額の条件で契約を延長した次期キャプテン、ルーニーにはセンターFWとして得点王を獲るほどの活躍でチームを牽引してもらいたい。

【了】

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