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大低迷のマンU、復活のための補強戦略を読む。170億円もの投資先と香川の未来は?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

CBにガライ。中盤には63億円の新星ウィリアム・カルバーリョ

大低迷のマンU、復活のための補強戦略を読む。170億円もの投資先と香川の未来は?
市場価格表

 センターバックは、フィル・ジョーンズ、クリス・スモーリング、ジョニー・エバンスがいるが、即戦力の選手を1人は獲得したい。

 ポルトのエラキム・マンガラへの興味が伝えられているが、ライバルのシティやパリ・サンジェルマンも獲得に動く可能性が高い。この2クラブとの競争では勝ち目はないため、非現実的な選手だ。

 現在、興味が伝えられている選手のなかで、獲得出来る可能性が最も高いのはベンフィカのエセキエル・ガライだろう。市場価格が1750万ポンドと高めだが、契約が2015年までとなっているため、交渉次第ではより安価で獲得出来るはず。27歳という脂の乗った年齢もセンターバックのリーダーとして最適だ。

 次に、こちらも補強の必要があるセントラルMFだ。マルアン・フェライニを2750ポンド(約42億5000万円)で獲得したものの、エバートン時代の活躍とはほど遠いパフォーマンスに終始。

 さらに、かつてはユナイテッドのみならずイングランド中から大きな期待を寄せられていたトム・クレバリーは、全く成長の兆しが無くファンからも愛想を尽かされる始末。契約も2015年で終了することも踏まえると、本人のためにも格下のクラブへ移籍させた方が懸命だろう。

 獲得候補は、スポルティングのウィリアム・カルバーリョとバイエルンのトニ・クロースだ。

 21歳のポルトガル代表ウィリアム・カルバーリョに関しては、既に3700万ポンド(約63億円)での合意が伝えられている。市場価格700万ポンド(約12億円)の選手に約5倍の金額は払い過ぎだが、それだけ確保したい逸材と判断したのだろう。実際、強靭なフィジカルと激しい守備はモイーズ監督とフィットするはずだ。

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