オイルマネーの激突。負けは許されない“先駆者”チェルシー
一方のチェルシーにとっては、アウェー戦が鬼門だ。プレミアリーグでは、ホーム戦での成績では14勝2分け0敗とリーグトップを誇っているものの、アウェーでは7勝4分け5敗で6位となっている。(1位は実はマンチェスター・ユナイテッド)
29日のアウェーで行われたクリスタル・パレス戦では、16位の相手に0-1で敗戦。リバプールにかわされ、首位から陥落してしまった。“モウリーニョの要塞”スタンフォード・ブリッジでの2ndレグへつなげるためにも、アウェーでの1stレグをいかに乗り切るかが鍵となりそうだ。
PSGはズラタン・イブラヒモビッチ、カバーニ、エゼキエル・ラベッシの3トップが欧州でも屈指の破壊力を持つだけに、モウリーニョの守備戦術は見物だ。
さらに、アウェーゴールを奪うためには、かつてのリーグ・アン最優秀選手でもあるエデン・アザールの活躍が不可欠だ。
特に、オーナーのロマン・アブラモビッチからしてみれば、自らが先駆者となったオイルマネーの二番煎じに敗れることだけは我慢ならないはず。さらに、カバーニやハビエル・パストーレの争奪戦にはことごとく敗れただけに、ピッチ上での敗戦だけは許さないだろう。
VIP席で頬に手を置くアブラモビッチの表情にも注目したい。
両チームともに怪我や累積による戦力低下がないだけに、ピッチ内外でのガチンコ勝負は必見だ。
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