オッズでは五分。真のビッグクラブを目指すPSGの挑戦
2日に開催されるチャンピオンズリーグのベスト8。1stレグ2日目は、レアル・マドリー対ボルシア・ドルトムント、パリ・サンジェルマン対チェルシーの2試合が行われる。
パリ・サンジェルマンがパルク・デ・フランスにチェルシーを迎える一戦は“石油王対決”となった。
ウィリアムヒル社のオッズを見てみると、PSGに2.05倍、ドローに3.2倍、チェルシーに3.8倍と、ややPSG寄りといった配当となった。
この2チームの過去の対戦は04-05シーズンの2試合のみ。そして、ジョゼ・モウリーニョ監督がチェルシーの監督として欧州の舞台に初登場したのが、この04-05シーズンのPSG戦。会場は同じくパルク・デ・フランスだった。
この試合は、ジョン・テリーのゴールとディディエ・ドログバの2ゴールでチェルシーが3-0で勝利し、スタンフォード・ブリッジでの試合は0-0のドローでチェルシーの1勝1分けに終わっている。
しかし、このシーズンのPSGはグループステージで敗退し、リーグ・アンでも9位に終わるなど低迷期への入り口に差し掛かっていた時期。カタール投資庁に買収された現在は全く別のチームとなったため、PSGにとって過去の成績は関係のないものだろう。
今シーズンの公式戦でわずか3敗。リーグでも2位モナコに勝ち点13差をつけて連覇へ独走態勢を築いている。しかし、昨シーズンはベスト8でバルセロナに敗れるなど、世界のトップクラブとの対戦で勝ち上がった経験はない。今回、チェルシーに土をつければ、その地位や名声は確固たるものとなるはずだ。
エディンソン・カバーニは、不本意な右ウイングでの起用に不満を持ち、来夏の移籍市場ではチェルシーへの移籍を希望していることが伝えられているだけに、モウリーニョへのアピールを狙っていることが想像出来る。自らの活躍でチェルシーを下せば、逆にモウリーニョとアブラモビッチは興味を強めるはずだ。