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マンU、CL今季最低ボール支配率も主将・監督は希望抱く。「バイエルン倒せる」「チャンスある」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「ウェルベックは、まだ大一番の重大な局面で決めきる決定力が無い」

「バイエルンは失点直後にマンジュキッチが入り、攻撃に選択肢が増えた。同点場面で彼は右からクロスが上がった際にファーポストで中央にフリーで走り込んだシュバインシュタイガーに頭で落とした。

 ゴールを決めたシュバインシュタイガーはユナイテッドの選手たちが後退する中で、一人だけ止まって自分の前にスペースを作り、タイミングを計ってゴール前に飛びこんだ。

 バイエルンはマルティネスとシュバインシュタイガーが次戦で出場停止となるため、出場停止から復帰するダンテを含め、チームを再編成しなければならない。ユナイテッドにとって、欠けていた闘争心の回復は最大のプラスになったし、第2戦に向けて大きな自信を付けたと思う」

 スカイスポーツの解説者2人は、ユナイテッドの守備をたたえる一方、決定機を外したウェルベックを批判した。

――ドワイト・ヨーク解説者(元ユナイテッドFW/トリニダードトバゴ代表)

「ユナイテッドの選手たちは素晴らしい守備を見せたし、前回のアストン・ヴィラ戦から自信を付けていた。今季のユナイテッドはCLで一番いいパフォーマンスを見せているし、彼らは王者のバイエルンを相手に改めてこの大会に懸ける思いを示した。周囲がユナイテッドを絶望視する中、選手たちは第2戦に向けて大きな自信を付けた。

 ウェルベックが決定機を決めていれば、結果も変わっていただろうが、バイエルンがオールド・トラッフォードで結果を出すだろうと予想していた人も少なくなかったから、選手たちは称賛に値する活躍を見せた。

 GKとの1対1をセーブされたウェルベックは、まだ大一番の重大な局面で決めきる決定力が無い。彼自身もあの場面を振り返って、『なんであんなことをしたのだ』と思うだろう。彼はルーニーからの絶妙なパスに抜け出し、GKとの1対1となったが、最後にしなければならなかったのは飛び出してきたGKを抜いてゴールすることだった」

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