直近のドローもむしろポジティブに
この結果を受けてペップは「我々はこの試合を分析し、すぐに火曜日へと焦点を当てなければならない。我々は修正しなければならない」とのコメントを発する。
そして対ホッフェンハイム戦ではチアゴが負傷し戦線を離脱することになってしまう。ペップは「とても悪いニュースだ。彼の離脱は大きな痛手となるだろう」としたが、だからといって対マンチェスター・U戦にたいしてメディアから悲観論のようなものは出てこない。
今や誰もが、ペップが言うところの「バイエルンにベストイレブンは存在しない」ことを知っているのだ。
ドローという結果、チアゴの離脱は、バイエルンがリーグ制覇してなお兜の緒を締めるための最高の契機となった。リーグ制覇は成し遂げたが、残りの2冠はまだ何も決まっていないのである。
モイーズ率いるマンチェスター・Uは迷走し続けているが、ウェイン・ルーニーを軸とし、戦線に復帰しつつある香川を含めて前線がクリエイティビティを発揮すれば、バイエルンも無傷ではすまないだろう。しかし試合は90分、2ndレグも合わせれば180分ある。トータルでゲームを支配するのは、やはりペップ・バイエルンとなるに違いない。
マンチェスターのアウェイ、オールド・トラッフォードに乗り込むのは、ブンデスリーガ史上最強チームである。
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ペップ・バイエルンに死角なし