マンUを警戒する記事はどこにもなく…
ホッフェンハイムとの試合をドローで終えたことは、ペップ・バイエルンにとって最高の結果だったのではないだろうか。
2014年3月25日にバイエルン・ミュンヘンがブンデスリーガ史上最速で優勝を決めた翌日のSportBild誌の一面には、「Bayerns Triple-Plan(バイエルンの3冠計画)」と白い文字が大きく打たれた。
写真の中では抱きつくロッベン、ミュラー、リベリーにチアゴが飛び乗り、目を大きく見開いて咆哮している。今にも飛び出してきそうなチアゴに、バイエルンの勢いがそのまま現れている。
さらにその翌日のKicker誌には、バイエルン前監督ユップ・ハインケスを筆頭に、ドイツ代表監督ヨアヒム・レーブ、ローター・マテウス、オットマー・ヒッツフェルトといった錚々たる面々が、優勝したバイエルンへの言葉を寄せた。
ハインケスは「素晴らしいシーズン、FCバイエルンおめでとう!」と述べ、レーブは「ペップ・グアルディオラを先頭にした全てに、FCバイエルンをお祝いします」とコメントを寄せている。
ヒッツフェルトは、バイエルンが飛び抜けることによってリーガの魅力が損なわれる事を危惧するコメントも寄せたが、誰もがこのままバイエルンが3冠へと突き進むと考えていると見て差し支えないだろう。
チャンピオンズ・リーグの準々決勝を控えているにもかかわらず、SportBild、Kicker両誌を開いてみても、デイビッド・モイーズ率いるマンチェスター・ユナイテッド警戒論のようなものはどこにも見当たらない。