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ドイツでは警戒論も香川の名も一切なし。史上最強バイエルン、CL・マンU戦への絶対的な自信

かつて香川真司はドイツで輝きを放った。それもあり、バイエルン対マンチェスター・ユナイテッドでの一戦では香川の名がメディアに登場するかと思いきや、一切ない。そればかりかユナイテッドへの警戒論さえないのである。王者の絶対的な自信が見える。

text by 本田千尋 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

マンUを警戒する記事はどこにもなく…

ドイツでは警戒論も香川の名も一切なし。史上最強バイエルン、CL・マンU戦への絶対的な自信
ジョゼップ・グアルディオラ監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ホッフェンハイムとの試合をドローで終えたことは、ペップ・バイエルンにとって最高の結果だったのではないだろうか。

 2014年3月25日にバイエルン・ミュンヘンがブンデスリーガ史上最速で優勝を決めた翌日のSportBild誌の一面には、「Bayerns Triple-Plan(バイエルンの3冠計画)」と白い文字が大きく打たれた。

 写真の中では抱きつくロッベン、ミュラー、リベリーにチアゴが飛び乗り、目を大きく見開いて咆哮している。今にも飛び出してきそうなチアゴに、バイエルンの勢いがそのまま現れている。

 さらにその翌日のKicker誌には、バイエルン前監督ユップ・ハインケスを筆頭に、ドイツ代表監督ヨアヒム・レーブ、ローター・マテウス、オットマー・ヒッツフェルトといった錚々たる面々が、優勝したバイエルンへの言葉を寄せた。

 ハインケスは「素晴らしいシーズン、FCバイエルンおめでとう!」と述べ、レーブは「ペップ・グアルディオラを先頭にした全てに、FCバイエルンをお祝いします」とコメントを寄せている。

 ヒッツフェルトは、バイエルンが飛び抜けることによってリーガの魅力が損なわれる事を危惧するコメントも寄せたが、誰もがこのままバイエルンが3冠へと突き進むと考えていると見て差し支えないだろう。

 チャンピオンズ・リーグの準々決勝を控えているにもかかわらず、SportBild、Kicker両誌を開いてみても、デイビッド・モイーズ率いるマンチェスター・ユナイテッド警戒論のようなものはどこにも見当たらない。

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