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外国人監督は大変! ルール変更で起きた混乱とテクニカルエリアでのめまぐるしいポジションチェンジ

text by 編集部 photo by Asuka Kudo / Football Channel

現在、Jリーグで指揮を執る外国人監督は11人

 テクニカルエリア内でのルールには、《あらかじめ「Jリーグメンバー提出用紙」に記載されたチームスタッフのうち、ただ1名のスタッフのみ、試合中テクニカルエリア内において、指示を出すことができる。》とある。ここまでは以前と同じなのだが、変更があったのは以下の一文について。

《なお、必要な場合は通訳が同行し、指示を与えることを認める》

 変更前はあったこの一文が、変更後になくなったのだ。これまでは、通訳が外国人監督に付き添って日本語で指示を与えることができたが、今シーズンからそれができなくなった。

 現在、Jリーグで指揮を執る外国人監督は11人。8日のFC東京対ヴァンフォーレ甲府戦でも、イタリア人である東京のマッシモ・フィッカデンティ監督は単独で指示を出していたが、何度か通訳が同時に前に出てしまい、第4の審判員に止められそうになる場面があった。

 また監督は日本人であっても、チーム内に外国人選手がいれば、その選手たちの通訳もいる。甲府もそうだった。城福浩監督がチームを率いているが、ポルトガル語の通訳がベンチ入りしていた。同点で迎えた後半終盤、ボルテージの上がった通訳が城福監督の近くまで出て、選手に指示を送る。すると、すかさず第4審が止めに入るという一幕があった。

 テクニカルエリア内で指示を出して良いのは、《「Jリーグメンバー提出用紙」に記載されたスタッフのうち1名のみ》となっている。したがって、必ずしも指示を送るのが監督でなければならないという訳ではない。

 8日の味スタでも、東京の通訳が監督の代わりに前に出て、日本語で指示を送る場面が見られた。その際は監督がベンチから戻ってくる時、入れ替わるようにして通訳が前に出ていた。

 今年のJリーグでは、監督や通訳の間で頻繁にポジションチェンジが行われそうだ。テクニカルエリアの様子に注目するのも面白いかもしれない。

【了】

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