カウンター狙いに要注意
注目のカードは、勝ち点3で3位につける川崎フロンターレと勝ち点6で2位につけるウェスタンシドニーの直接対決だ。ここで川崎が敗れるようだと、2位以内は絶望的になる。川崎にとっては天王山だ。
前回の対戦では開始直後に喫した失点を巻き返せず、川崎が0-1と敵地で敗戦。後半まで中村憲剛、大久保嘉人を温存していた影響もあったとはいえ、最後までゴールが奪えず、勝ち点を上積みすることができなかった。
だがこの試合後から川崎は復調し始める。攻守の切り替えが早くなり、自慢のパスワークとカウンターの鋭さが戻り、JリーグではFC東京と名古屋グランパスに連勝。ここ2試合は無失点で終えており、去年3位になった強さが戻りつつある。
対するウェスタン・シドニー・ワンダラーズは、6月にコンサドーレ札幌入りが決定している小野伸二が所属するクラブとして知られている。小野が中心選手であるのは間違いないが、注目したいのは快速ウィングのアッピアー。縦に突破するスピードは脅威で、川崎守備陣もその対応に苦慮させられた。アウェイでの試合ということもあり、守備を固めてカウンター狙いをしてくる可能性もあるだけに、要注意だ。
絶対的なホームである等々力での一戦。リーグ戦2連勝の勢いでウェスタンシドニー撃破なるか。
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