これまでのJリーグ最速ゴール記録は「8秒4」
讃岐のボールで始まったこの一戦。キックオフと同時に、讃岐に選手が最終ラインにボールを下げ、DF野口遼太選手が前線に蹴り出そうとした瞬間、ダッシュで間合いを詰めていた岩下祐三選手が、そのまま大きくジャンプ。
ボールはブロックにいった岩上選手の身体の肘のあたりに当たったかのように見えたが、ノーファウル。こぼれ球に素早く反応した岩上選手はそのままボールを拾ってドリブルで突き進み、ペナルティエリア付近で右足を豪快に一振り。
見事な弾道でGKの手を抜いてゴールネットを揺らしたのだ。その間、わずか7秒という早業だった。
これまでJリーグ最速ゴール記録は、2006年のJ1リーグ戦でのサンフレッチェ広島対セレッソ大阪戦で佐藤寿人選手が挙げた「8秒4」だと言われている。Jリーグの公式記録は秒数を表示しない為、記録上は1分のゴールとなっているが、7秒という数字はこれを上回るJリーグ史上最速ゴールタイムとなっている。
試合は岩上選手の先制パンチの影響なのか、松本山雅が讃岐を5-0というスコアで圧勝。サポーターが「神様・仏様・岩神様」とあがめる日も近いかもしれない。
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