Jリーグのためにならない選択
人種差別は、もちろん面白い事ではないが、そのような見解を持つ人々に対処する最善の方法は、出来るだけ真剣にそれらを処理することであると思う。
「この国で無知な人がいるならば、彼らを愛し、彼らに教えていこう」
私は、このようにアフシン・ゴトビ監督のような愛と平和の言葉で表現することが出来ない。しかし、感情は共有している。明らかに、国籍、人種、皮膚の色、または他のどの違いにおいても差別をする人々には教育が必要だ。
今回の無観客試合というアプローチは明らかにJリーグのためのオプションではなかった。しかし、海外メディアにも取り上げられる可能性もあり、先細りする国内サポーターの数を押し上げるために海外のファンも獲得したいと考えているならば、大きい何かをビジネスとして示さなければならなかった。
「多くのメディアが報じていたから、多くの人々がこの試合を知っているはず」と、李忠成は試合後に語った。「“Sports For Peace”。我々はTシャツを着ていたし、我々はそのように今日の試合をプレーする事を望んだ。私たちは、これからも続ける必要がある」
「1つの横断幕から、この大きな問題へと発展し、多くの人々の感情を傷つけている。我々は、これが大きな問題であると理解する必要がある。ファンも同じです。この種の事件は二度と起こってほしくない」
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