南米最少失点だが、穴が無いわけではない
南米予選において中央を突かれた形が3失点だったが、その内の2失点はミドルレンジから喫したものだ。中盤の守備はタイトだがいわゆるブロック型ではなく、守備力の高いカルロス・サンチェスもバイタルエリアを埋めるタイプではない。そのため深い位置での守備になると、ジェペスとペレアの手前にスペースができることがあるのだ。
ワイドな組み立てでコロンビアの中盤を揺さぶりながら、タイミング良くバイタルエリアにパスが出れば、本田や香川がいい形でミドルシュートを打つことができる。あるいは香川がアギラールの守備を引き付け、追い越した長友が右足で狙う様な形も面白い。
オスピナも能力の高いGKだが、ミドルシュートに対して抜群の強さを発揮するタイプではない。日本代表が果敢にシュートを打つイメージも恐らく無いため、3試合の中でも特にコロンビア戦では積極的に狙っていきたい。
【コロンビアの守備の弱点】
・素早い組み立てにマークが追い付かない。
・ボールを奪いにきた周囲にスペースが生じる。
・センターバックの手前が空きやすい。
・一瞬の動き出しに対応が遅れがち。
【次ページ】後半に遠藤を投入する効果