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セードルフ監督が本田を高く評価。「機転を利かし、要求に応えている。日本は本田に疑問を抱いてはならない」

text by 編集部 photo by Ryota Harada

「日本でも本田に対する疑問や心配の声が出ているようですが?」

――今日はディフェンスが硬かった。それが勝利の要因となのでしょうか?

「今日の勝利の鍵は団結。守備と攻撃両面でよく連動していた。デ・ヨングはビッグプレーヤーだ。本当によくやってくれた」

――チームも監督もテストに合格したのですか?(前節1-1ドローのラツィオ戦とフィオレンティーナ戦に去就がかかっていた)

「我々のグループに満足している。今日は敵を称賛したい。勝ち点3を持ち帰れることは嬉しい。グループの団結と続けて戦っていく持続性がよかった。相手も称賛したいが、今日はミランが勝つにふさわしかった」

――ミランから半年間のレンタル中の相手FWマトリが決定機を何度かミスしました。

「マトリは今まで、いいプレーを見せてきた。すべてのFWは間違うこともある」

――ローマでの合宿で難しい時を過ごしている本田に何かアドバイスしましたか? 日本でも本田に対する疑問や心配の声が出ているようですが?

「日本は本田に疑問を抱いてはならない。本田はビッグプレーヤーで、イタリアのサッカーに慣れようとしている。今日は素晴らしい試合をした。その適応はゆっくりゆっくり。本田はとても機転を利かして、要求に応えてくれている」

 解任危機をひとまず乗り越えた指揮官は久々の勝利に安堵の表情を浮かべた。長い目で見ると擁護し続けてきたセードルフ監督は本田の貢献を讃えながら、セリエAとミランに少しずつ着実に融合していると改めて評価した。

【了】

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