難しいグループで恵まれた対戦順
5月上旬に予定されるブラジルW杯日本代表メンバー発表まで1ヶ月あまり。ザッケローニ監督の選考作業もいよいよ大詰めだ。その重要な時期に来て、長谷部誠の今季リーグ戦復帰が難しくなったとニュルンベルクのフェルベク監督が明らかにしたという。
内田篤人も「再発したらムリ。やるだけやって監督に決めてもらいたい」と発言し、ドイツへ戻っていった。彼らは急ピッチでリハビリを進めている模様だが、ブラジルに連れていくか否かの判断は極めて難しいところだ。
長期負傷離脱者がいる場合、代表チームのスタッフは所属クラブと連絡を取りながら、彼らの状態を事細かく把握することが極めて重要だ。韓国代表のフィジカルコーチを務める池田誠剛氏もこう話していた。
「負傷の種類を大きく分けると、関節、筋肉、骨のケガの3つがあります。長谷部選手は右ひざ負傷ということで関節のケガに入りますが、靱帯断裂のような重度なものからネンザのような経度のものまで幅広くあるので、詳しい状態を把握しないことには復帰時期のことは何とも言えません。
内田選手も筋肉のケガということですが、筋損傷というのも非常に読みづらい。損傷の深さがどれくらいなのか、範囲が広いのか、再傷の場合は全く同じ個所なのか、部位が少しズレているのかなどでまた違ってきます。彼らの状態を日本代表チームのスタッフは逐一チェックしていると思います。
こうした事情はありますが、5月10日のブンデスリーガ終了時点で彼らの負傷が完治しているのであれば、本大会までの1ヶ月の準備期間でコンディションを上げられる可能性は十分あるでしょう。クラブで練習に完全合流していて試合に出ていないだけなら機能的にはまず問題ない。1ヶ月という時間は決して間に合わない期間ではないと思います」