地域リーグになればダービーマッチも増える
――確かに、無理矢理にでも増やそうとしている印象はありますね。
「ちょっと中途半端に上を目指し過ぎている気がします。もっと地味に進んでもいいのではないでしょうか。クラブの数を増やすことは非常に大事だと思います。でも、増やし方に疑問を感じますね。
特に、J3のクラブに厳しい旅(移動)を強いています。でも、観客動員がそれに伴うはずもありません。日本がどんなに大きい国かということを意識していないのではないでしょうか。
ヨーロッパでは、J3と同じ規模のクラブが全国リーグでやることはあり得ません。しかも日本は細長いから、移動はずっと大変。なぜその状況で全国リーグをやっているのか理解出来ませんよ!
地域リーグになればダービーマッチも増えますね。サポーターがアウェー戦に行ける回数が増えるでしょう。たとえば、秋田だったら、盛岡、青森、山形とダービーマッチが欲しい。そこに大曲なんかも入れてね。それがみんなプロだったらいいですね。
“東北リーグや東海リーグをプロに”というような流れの方がいいと思います。世界的には、その方が前例も多いですからね」
――近年、日本人選手の海外移籍が多くなっています。やはり、海外リーグでの経験は選手にとって大きなプラスとなるのでしょうか?
「海外移籍することは良いことです。本人の希望があればなおさらね。そして、1部か2部か、大きなクラブか小さいクラブかは関係ない。重要なのは試合に出ること。どんなリーグでも選手の成長に大きなプラスになるはずです。そして、日本代表の強化にすごく大事なこと。ただし、Jリーグのためにはならないですね」
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