「本田について心配することはない」
「本田は少しずつ慣れてきて、よくなってきている。今日一番優秀だったカカに『6.5点』を与えているから、本田は『6点』ね。それほど大きな差はがない」
セリエA、そして、ミランという環境に少しずつ適応していると見ているが、早期適応を妨げる現実がある。
「彼にはちょっとショックだったと思う。ミランでキャリアをスタートさせる状況がこういうものだとは、彼は思ってもみなかったでしょう。精神的に最高とは言えないと思う。チームメートから色々学ぶことも難しい。誰も落ち着いた状況にないから。
選手たちが落ち着いていないと、しなければならないことをするのに、苦労するのよ。でも本田はよくなってきていると思う。交代は妥当だった。効果的な攻撃を求めた結果だと思う。セードルフ監督はバロテッリとパッツィーニをやっと一緒にプレーさせた」
アレッサンドラ女史は本田の代わりにFWマリオ・バロテッリを投入したことで、FW2人の共闘にも前向きな印象を持っているようだった。
「ミランは本田とカカという、司令塔の選手を交互にトップ下でプレーさせるのがいいと思うけれど、セードルフ監督は違うシステム(戦術)でやっている。バロテッリのような選手をまったく試合に入れないわけにはいかない。交代は選手にとって落第ではない。純粋に戦術的な理由による交代だった。だから本田について心配することはない」
地元メディアからバッシングを受けることの多い本田だが、本田をトップ下に据える期待感を抱いているこの記者のように、活躍を待つ声はまだ存在する。
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