頼みの綱は世界最高DFチアゴ・シウバ
PSGの中盤3人、マテュイディ、ベラーツィ、チアゴ・モッタは、コンパクトにスペースを埋めながらボールキープできるから、この日のアーセナルほど相手をミッドフィールドで好き放題にさせることはないだろうが、同時にサイドをケアするのは容易ではない。
左サイドのマクスウェルは経験も豊富だが、右のファン・デル・ウィールはまだ判断力に稚拙さがある上、右膝を負傷中で4月2日の第1レグに出場できるかは微妙なところ。バックアップのジャレでは、マッチアップ対決の軍配はチェルシーのウィンガー達に上がる。
頼みの綱は、最終ラインの主、世界最高DFの称号をいただくチアゴ・シウバだ。と思ったら、彼は21日の第30節、対ロリアン戦で、空中戦の際に相手の肘鉄をもろに受けて左頬骨骨折という怪我を負ってしまった。
当初は長期離脱も危ぶまれたが、検査の結果、手術は必要ない状態で、1~2週間安静にして痛みがひけばプレーは可能とのことで、ひとまず2日の第1レグ出場は可能とされているが、経過次第では欠場の可能性もある。
シウバはこの試合のキーマンの一人だ。彼が出場できるか否かで、ゲームの行方は大きく変わる。
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