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「危機感がない」。ある市議会議員のサッカー観戦レポートが詳しすぎるで話題

text by 編集部

「ヴェルディからはあまり危機感が感じられません」

 3月16日付けの更新ではJ2第3節の東京ヴェルディ対ジェフ千葉の観戦レポートを掲載。「東京ヴェルディと日テレベレーザを応援する多摩市議会議員有志の会」である彼は、東京ヴェルディ視点での観戦レポートを書いているのだが、その戦評がとても的確だと読んでいる人をうならせているのだ。

 例えば、前半にあまり機能しなかったヴェルディの攻撃面に関しては、

「前線平本が体を張って守備からチームに貢献していたことで高い位置でのボール奪取からの速い攻撃が前半チームにおける唯一と言っていい攻撃の体をなしていましたが、それ以外は攻撃をしようとも、中盤の前方にいる、前田、高木、常盤のボールの貰い方が悪く、早いプレッシャーに負けてミスを多発していたため、どうにも攻撃の形が作れない状況が続く。」

 と分析。後半に巻き返しに成功し先制点までの展開、そして終了直前に追いつかれた原因などをあげながら、その後も各ポジションや個々の選手の課題を丁寧に指摘。

 そして最後にはチームとしての問題点と改善点を言及することも忘れていない。単なる応援目線ではなく、最後に

「ヴェルディからはあまり危機感が感じられません。落ち着いて自分たちを信じることは大切ですが、あまりにも結果が伴っていません。

 頑張っている姿は見るものに応援したくさせるものですが、それはあまりにも感情的な側面が大きすぎる話で、プロサッカーの世界における大切なもののひとつをどこかに置き忘れているように感じます。」

 と厳しい指摘を行っているほどだ。

 素人レベルではない分析だが、その秘密は彼の経歴にあったようだ。HPに記載されているプロフィールによると、韮山高校卒業後、単身ブラジルに渡って3年間のサッカー修行。

 CAジュベントス、エスピリットサントドピニャウ、フェルナンドポリスFCといったブラジル国内のクラブにて所属サッカーチームと契約。ただプロ契約を勝ち取るも足首靱帯断裂の大怪我を負い帰国したとのこと。つまり、元サッカープロ選手でもあったのだ。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社刊)というベストセラーがあったが、この観戦レポートは「もし日本一サッカーに詳しい市議会議員がJリーグ観戦レポートを書いたら」という内容なのかもしれない。

【了】

関連リンク

多摩市議会議員・桐木優公式ホームページ

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