過去にはユナイテッドがバイエルンに奇跡を起こしたことも
21日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の組み合わせ抽選会が行われた。1stレグは4月1日と2日、2ndレグは4月8日と9日に行われる。各対戦は以下の通り。(左が初戦ホーム)
4月1日 マンチェスター・ユナイテッド対バイエルン・ミュンヘン
4月1日 バロセロナ対アトレティコ・マドリー
4月2日 レアル・マドリー対ボルシア・ドルトムント
4月2日 パリ・サンジェルマン(PSG)対チェルシー
バイエルン、アトレティコ、ドルトムント、チェルシーが有利とされる2ndレグをホーム戦う権利を手に入れた。
1日の2試合で注目なのは、苦難のシーズンを送るユナイテッドが、“過去最強”とも言えるチームを作り上げた優勝候補の大本命バイエルンと激突する一戦だ。
批判の集中砲火を浴びているデビッド・モイーズ監督にとっては、今シーズン最大の試練ともいえる難敵をぶつけられた格好だが、このカードといえば、思い出されるのはやはり「カンプ・ノウの奇跡」だろう。
1998-99シーズンのCL決勝。バルセロナの本拠地カンプ・ノウでの試合は、前半6分にマリオ・バスラーのフリーキックで先制したバイエルンが終盤まで1-0でリード。
敗色濃厚となったユナイテッドだったが後半ロスタイム、ともにコーナーキックからテディ・シェリンガム、オーレ・グンナー・スールシャールが立て続けにゴールを決めて大逆転。プレミアリーグ、FAカップと合わせてトレブルを達成する快挙を成し遂げ、今も伝説的な試合として語り継がれている。
当時のユナイテッドは、ベッカム、ポール・スコールズ、ライアン・ギグス、ギャリー・ネビル、フィル・ネビル、ニッキー・バットという「ファーギーズ・フレッジリングス」を擁して無類の強さを誇っていただけに、今のモイーズ・ユナイテッドとはまるで状況は違う。それでも、こういったポジティブな歴史にはあやかりたいところだろう。