問題は対応の鈍さ
マイケル・プラストウ氏
――浦和レッズに対する無観客試合の処分は妥当だと思いますか?
「妥当だと思います。Jリーグはそれくらいのことをしなければならなかった。FIFAが人種差別に対して厳しい姿勢を取っているので、Jリーグも同じような姿勢を取らなければならなかったでしょう。そうしなければ、FIFAがJリーグに対して何かするかもしれませんでした。
そして、それとは別にグローバルな流れで皆が意識する必要があるでしょう。このような事件と厳しい罰は、日本社会のためになることでもあります」
――サポーターの問題行動の責任はレッズにあると思いますか?
「レッズにとっては不運だったと思います。他のクラブで起こっても対応出来たかは分かりません。出来たかもしれないし出来なかったかもしれない。レッズは出来なかった。
レッズはクラブとして、間違いなく“人を差別する”ということをしたく無いし、そういうクラブではない。そういうクラブは世界中を見渡してもありません。
ただ、問題が発生したときの対応の鈍さ、鈍感さは問題だった。レッズ側から見ると、自分たちが横断幕を出したわけではないので、非常に厳しいと見えるかもしれない。
金がかかるし、多くの人々に迷惑をかけている。レッズの評判とJリーグの評判がかなり悪くなったとも思います」