本田が中央で作ったスペースを香川が突く
特に香川真司がボールを持ち、長友佑都が外から追い越すコンビプレーを繰り出せば、そこで崩しきれなくても同サイドのサルピンギディスとトロシディスがライン際に引っ張り込まれ、そこに遠藤保仁も加われば中盤のマニアティスもワイドに開いてくる。
そこから中に戻して本田にパスを通せれば理想的だが、サイドで攻撃が終了してもギリシャの守備陣はサイドに対する意識が残るため、中央がやや甘くなってくるはずだ。
バリエーションとしては香川がマニアティスのやや外側にポジションを取りマニアティスの意識を引き付けた状態で、ツィオリスの横を遠藤が突いてシュートに持ち込む形だ。
遠藤は基本的に中盤で攻撃を組み立てるタイプだが、昨年9月のガーナ戦では本田とのパス交換からミドルシュートを決めるなど、機を見た飛び出しは日本にビッグチャンスを呼び込んでいる。徹底して守備を固めてくるギリシャには有効であるため、リスク管理はある程度、後ろの選手に任せて前線に絡んでいきたいところだ。
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