得点のカギを握る本田×ツィオリス
守備時は[4-5-1]になるギリシャを崩すために、日本はバリエーションのある攻撃を繰り出すはずだが、カギになるのはトップ下に構える本田圭佑の動き。強固なギリシャの守備を支えているのがツィオリスだ。
現在のギリシャはレーハーゲル時代の様な徹底したマンツーマンは用いていないが、ブロック内に相手選手が入ってくると誰かが厳しく付き、周囲の選手がスペースを埋める守備戦術を用いている。その中で中盤のバランスを取るのがツィオリスだが、彼が構えるエリアに相手選手が侵入してくれば、他の選手と同様にタイトなマークに付いてくる。
本田はツィオリスとちょうどマッチアップする位置関係になる。この189cmの体格を誇り、瞬発力にも優れるこの猛者を一発で振り切ることは難しいが、本田ならば強靭なボディバランスと幅のあるスクリーンでボールをキープすることは可能だ。
逆にツィオリスがボール際で激しく来すぎる習性を逆手に利用したい。少しズレながらショートパスを受け、うまくボールをキープすればタイトに食い付くツィオリスの横に若干のスペースが生じる。
そこに左から香川が斜めに入り込み、大迫がセンターバックの1人を引き付ければ、香川は1対1で勝負しながらシュートや、右から飛び出してきた岡崎へのラストパスに持ち込むことができるだろう。