3億6000万円に見合う価値はあるのか?
2年目の今季(13/14シーズン)にキャプテンとして臨んでいるデルピエロは、現在のところ、チームが既に消化した23試合のうちの19試合に出場8ゴールという数字を残しているが、正直、前年と比べるとスケールダウンの感は否めない。
さらに言えば、8得点の内の半分の4点がPKからの得点(筆者注:昨年はPKでの得点は14点中3点)であり、内容的にも評価を下げざるを得ない。
それでも、チームは残り4試合となった今、5位に付け(3月20日現在)、何とかファイナル進出圏内に踏み止まっている。8得点のデルピエロは現時点でチームの得点王でもあり、チームの成績には大きく貢献していることは素直に評価しなければなるまい。
しかし、少しうがった見方をするならば、果たして今の成績が「4ミリオン(400万豪ドル、約3億6000万円相当)」とも囁かれる年棒に見合う結果なのかという疑問は、どうしても頭をもたげてくる。
何とかファイナル圏内に付けているとはいえ、昨季の雪辱に燃えて迎えたはずの今季もシーズン優勝争いからは早々に離脱。先月、フランク・ファリーナ監督と主力選手の確執が表沙汰になるなど、デルピエロ自身の去就に関する報道も含め、クラブの成績とは無関係のところで話題になることが多い。
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